難聴による認知症リスク…区として補聴器購入補助の検討を

難聴による認知症リスク…区として補聴器購入補助の検討を

難聴は社会的孤立やうつ病に関係…聴こえの悩みを軽視せず聴覚ケアを

昨年、世界的に有名なイギリスの医学誌「ランセット」の、認知症予防・治療についての最新の知見をまとめた論文で「難聴」が認知症のリスクのひとつとしてあげられていました。しかも難聴にきちんと対処すれば認知症を9%減らせると指摘しています。難聴によって社会的孤立、につながったり、認知機能に大きな負担がかかるなどで、脳の萎縮が進むといわれています。難聴というと自分の事と感じられない方もおられますが、聴こえに悩みを持つ方といえばわかりやすいと思います。
どう対処すればよいでしょうか。その一つに補聴器の使用があります。専門家は「補聴器には難聴予防だけでなく、認知症発症リスクを予防する」(慶大医学部講師・神崎晶氏 しんぶん赤旗より)と指摘します。しかし日本の補聴器の使用率は欧米に比して低いのが現状。そのため補聴器購入補助を実施している区もあります。共産党区議団も繰り返し予算要望や議会で求めきました。(下表参照 最新で変わっている場合もあります)千代田区は年齢に関係なく補助していますが、将来のリスクを除去するためにも、荒川区としても補助制度を実現するよう引き続き求めていきたいと思います。

(表紙の写真は、緑のカーテンを育てている荒川区北庁舎)