荒川区都市計画審議会が開催され西日暮里駅前再開発計画の答申決定…問題点がますます浮き彫りに

荒川区都市計画審議会が開催され西日暮里駅前再開発計画の答申決定…問題点がますます浮き彫りに

3月26日に荒川区都市計画審議会が開催されました。西日暮里駅前再開発計画について質疑と意見がかわされました。当日は、20名の委員(左囲み参照)中出席17名で賛成16・反対1(共産党斎藤くに子区議)で再開発を推進する答申が決定されました。
今後、東京都都市計画審議会(5月18日予定〉での決定部分の答申が行われると、事業は(本組合設立↓権利変換事業認可↓工事)具体的にすすんでいくことになります。
この審議会も含めて問題点が一層浮き彫りになってきました。
問題1 見えない公共性
旧道灌中跡地など公有地が6割を占めるにも関わらず、区が取得し公共的に利用できるのは、延床面積16万㎡のうち4000㎡の文化交流施設部分だけです。しかも敷地面積の内公開空地になる3ヶ所の広場約2500㎡やタクシープールなどの概要はこの審議会ではじめて明らかになりました。
貴重な公有地や都市機能をどう使っていくのか、やはり区民的議論と合意が不可欠です。
問題2 公共施設計画なし
区議会で区は①マンション内保育需要はマンション内で解決②園庭もある100名の区立ひぐらし保育園の移転先が見つからない③既存の建物や京成に協力してもらう(ガード下か)など無責任な答弁。いまでも日暮里地域の認可保育園の第一次不承諾者は100名近くです。再開発地区の学区域は第一日暮里小学校ですが算数ルーム・ふれあいルームを潰して詰め込むのでしょうか。隣接のひぐらし小も峡田小も同様。少人数学級編成移行も決まっています。「計画の公共性にかんがみ原案の区域を設定」といいますが、どこに公共性があるというのでしょうか。こうした区の姿勢は、無責任のそしりを免れません。
今後、公共性をどう確保するのかなど区民的議論で計画の変更を求めて行くことが必要です。