防災ラジオ導入、就学援助拡充など実現…区民の声が区政を動かしました

防災ラジオ導入、就学援助拡充など実現…区民の声が区政を動かしました

格差と貧困がひろがる中で…一人も置き去りにされない社会へ
日本共産党荒川区議会議員 横山幸次

荒川区政にかかわる一人として、安倍政権による格差と貧困が広がる中、一人も置き去りにしない社会をつくらねばという思いを強くしています。振り返ると2008年6月区議会の質問で子どもの貧困問題解決に区として取り組むことを求めてから10年が経過。この間、共産党区議団は「待機児童解消は認可保育園増設で」「就学援助の拡充」「子どものの居場所」「区内事業所の実態調査と対策」「高齢者福祉の充実」など求めてきました。区は当初「できない」と答えますが、粘り強く繰り返し取り上げ実現したものが少なくありません。道理ある要求は区民の声で必ず実現できるというのが私の議員生活を通じての確信です。「区民の声で区政を動かす」は共産党区議団の変わらぬ姿勢です。地方自治体に住民のくらしを守る防波堤の役割をいかに発揮させるか、問われていると感じる日々です。

この間実現した切実な区民要求

防災 災害情報伝達手段として区が防災ラジオ導入へ
「一人の犠牲者も出さない」本気の取り組みを

区の防災行政無線の放送が聞こえないと多くの区民から声が寄せられていました。災害情報は、命にかかわる重要なものです。そのため共産党区議団は、以前から防災行政無線の放送改善と合わせて、各家庭に戸別受信機・防災ラジオの導入を求めてきました。開会中の議会で質問。区は、来年度防災行政無線のデジタル化を実施、その後防災ラジオの導入を行うと答弁しました。防災ラジオは、文字情報用もあり聴覚障害者の方にも対応します。一刻も早い導入と区内全世帯への配布を求めていきます。

子育て 就学援助入学準備金などを拡充しました…さらに義務教育の負担軽減をすすめます

共産党区議団は、小中学校の就学援助入学準備金の7月支給を、実際に必要な入学前に支給することを繰り返し求めてきました。この度、中学校だけでなく小学校入学も前倒しで2月に支給することになりました。また準要保護も要保護と同じ支給額にするよう、質問や予算修正を通じて求めてきましたが、今年度から準要保護世帯も小学校40,600円中学校47,400円とそれぞれ16,710円、20,540円引き上げました。


学校給食無料化の実現へ
同時に学校給食無料化についても、国に対して実施を迫るとともに、区独自に実施するよう求めていきます。貧困と格差がひろがる中で子どもの食のセーフティネットとなり、子どもの健康や発達を支える学校給食の果たす役割がますます大きくなっています。

高齢者 シルバー配分金引上げ、日常生活用具支給拡大へ
老後のくらし応援・福祉の一層の充実が必要です

最低賃金は、毎年10月に改定。荒川区はアルバイト賃金を改定に合わせ一般職947円を1000円、用務作業職938円を990円に昨年10月1日から引上げ。しかし荒川区がシルバーに委託している自転車整理(940円)や児童見守り送迎(933円)などそのままでした。
共産党区議団は、現場の声を聞き区に申入れをおこなってきました。開会中の9月会議本会議でも「シルバー人材センターは高齢者の社会参加・生きがい就労としているが、実際は生活費の穴埋め。最賃は確保すべき」と質問。区は、10月1日から最低賃金の引き上げに合わせて、シルバー人材センターの配分金も引き上げると約束しました。
また介護予防として、シルバーカーやリハビリシューズなど日常生活支援用具を拡大することを繰り返し求めてきました。こうした要望は、地域包括支援センターや介護事業者からも出されています。本会議の答弁で区は「対象拡大を検討」「来年度は歩行に関する補助用具給付」を行う考えを示しました。

 

※表紙写真は、熊野前から撮影した都電とスカイツリーのコラボ