住民合意でまちづくりのルールづくり 、日暮里繊維街の地区計画がめざすもの

住民合意でまちづくりのルールづくり 、日暮里繊維街の地区計画がめざすもの

まちの形を住民が決めことが困難な現状はやはり問題です
住民が主人公のまちづくり、住環境、コミュニティを守る支援を

 日暮里駅から尾竹橋通りまでの約1キロの「日暮里繊維街」(左地図)は、日暮里中央通り沿いに広がる生地問屋街。生地・ボタン・革製品など約90店舗並び全国でも注目されています。同時に、荒川区内の重要な「観光」スポットでもあります。この繊維街を維持発展させることが必要です。
ところが、この通りのマンション建設で1階に店舗スペースを設けない事態に、このままでは、繊維街が歯抜け状態になり、繊維街としての維持が困難になることに危機感が広がりました。いまの建築基準法などは「開発自由」が原則。地域住民や地方自治体が住環境や景観、コミュニティなどを維持発展させる独自のまちづくりを進めるためには、関係住民の合意による「地区計画」を策定(関係住民の合意が前提)し、区の都市計画審議会で決定するしかありません。今回繊維街関係者などの大変な努力があってようやく「地区計画」がまとまり、都市計画審議会に提案されるところまできました。住民や地元自治体がまちづくりの主役となるよう、法制度などの改善が必要です。

町屋の尾竹橋通り商店街でも店舗無しのマンション建設が…

町屋地域で最大の尾竹橋通り商店街(まちやアベニュー)の中でも1階に店舗を設けないマンション建設が大きな問題になっています。以前もお知らせしましたが、昔料理屋さんがあった跡地に建設中のマンション(下写真)です。場所は駅近くで商店が密集している場所です。これでは、商店街が分断され、魅力が削がれてしまいかねないと「1階に店舗を」の要求も出されましたがデベロッパーは、拒否。建設し売り抜き、設ければ終わりで良いのでしょうか。