荒川区が「災害時給水方針」を策定…,一次避難所の水道管耐震化来年度95%へ、

荒川区が「災害時給水方針」を策定…,一次避難所の水道管耐震化来年度95%へ、

水道管耐震化で消火栓を使った給水が可能になります…
飲料水、生活用水確保のため水道管耐震化を急ぐべき

区は、大地震などの災害時に「飲料水及び生活用水の確保は、被災者の生命維持及び衛生的な生活の確保を図るうえで極めて重要」とし今回「災害時給水方針」を策定しました。
これまでの災害時の飲料水などの給水は、2カ所の給水拠点から各地域の給水中継拠点(町屋地域は第7峡田小、大門小)に給水車等で搬送、そこから各避難所(二次避難所や福祉避難所含め)に送る方法でした。
今回新たに加わったのは、「消火栓を利用した仮設給水栓による給水」です。これは、一次避難所につながる水道管耐震化が来年度で95%まで進むことによるものです。
町屋地域では、仮設給水栓設置が可能な応急給水栓は、一次避難所に指定されている原中、五中、四峡小、五峡小、七峡小、大門小にあります。ここの耐震化は一歩前進です。同時に、一般家庭含めた水道管耐震化が100%になれば消防水利も含め災害時の多くの課題が解決することになります。

 

東京都は、大規模開発中心から水道管耐震化など生活関連優先に

東京都は、2兆円をつぎこむ外環道の延伸はじめ巨大開発に巨額の税金つぎこもうとしています。
その一方、水道管の耐震化については、荒川区内で40%程度とのことです。ここ数年あまり進展していません。水道管耐震化は、飲料水・生活用水確保にとどまらず、消火活動にも大きく貢献します。また災害時に自宅にとどまっている方の給水も確保されます。
東京都は「予算がない」などといっています。しかし巨大開発には税金をつぎ込み、最近では築地市場跡地に大会議場・カジノも視野に入れているなどの報道も見られます。しかし今やるべきは、都民の命と財産を守るためにこそ税金を使うべきです。東京都は、荒川区の災害危険度が高いと「認定」しています。だったら木造密集地域の改善や水道耐震化にこそ思い切って予算をつけるべきではないでしょうか。